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2020.10.26

令和2年度日本語教育能力検定試験

皆様こんにちは。CMB日本語教師養成講座、広報担当の野丸です。

さて、本日は昨日行われた「日本語教育能力検定試験 」について触れたいと思います。私も日本語教育に関わる仕事をしているので、試しに受験してきました。

「日本語教育能力検定試験」とは

公益財団法人日本国際教育支援協会が主催するこの検定試験は、毎年1回、10月に行われます。この試験を合格すると、現行制度では「法務省告示校」で「日本語教師」として働くことのできる資格を満たすことになります。

今年度の問題 Ⅰ~Ⅲに分かれています

今年度はコロナの影響で申込期間が延期されましたが、予定通り10月25日(日)に各地で実施されました。試験結果の通知は12月末になるそうです。ではこの試験、どんな内容が出題されるのでしょうか。

「日本語教育能力検定試験」の出題内容

5つの区分に渡り、以下のような項目について出題されます。

区  分主 要 項 目(赤字は「基礎項目」)
1 社会・文化・地域1.世界と日本
(1)諸外国・地域と日本
(2)日本の社会と文化
2.異文化接触 
(1)異文化適応・調整
(2)人口の移動(移民・難民政策を含む。)
(3)児童生徒の文化間移動
3.日本語教育の歴史と現状 
(1)日本語教育史
(2)日本語教育と国語教育
(3)言語政策
(4)日本語の教育哲学
(5)日本語及び日本語教育に関する試験
(6)日本語教育事情:世界の各地域,日本の各地域
4.日本語教員の資質・能力
2 言語と社会1.言語と社会の関係
(1)社会文化能力
(2)言語接触・言語管理
(3)言語政策
(4)各国の教育制度・教育事情
(5)社会言語学・言語社会学
2.言語使用と社会 
(1)言語変種
(2)待遇・敬意表現
(3)言語・非言語行動
(4)コミュニケーション学
3.異文化コミュニケーションと社会 
(1)言語・文化相対主義
(2)二言語併用主義(バイリンガリズム(政策))
(3)多文化・多言語主義
(4)アイデンティティ(自己確認,帰属意識)
3 言語と心理1.言語理解の過程
(1)予測・推測能力
(2)談話理解
(3)記憶・視点
(4)心理言語学・認知言語学
2.言語習得・発達 
(1)習得過程(第一言語・第二言語)
(2)中間言語
(3)二言語併用主義(バイリンガリズム)
(4)ストラテジー(学習方略)
(5)学習者タイプ
3.異文化理解と心理 
(1)社会的技能・技術(スキル)
(2)異文化受容・適応
(3)日本語教育・学習の情意的側面
(4)日本語教育と障害者教育
4 言語と教育1.言語教育法・実技(実習)
(1)実践的知識・能力
(2)コースデザイン(教育課程編成),
  カリキュラム編成
(3)教授法
(4)評価法
(5)教育実技(実習)
(6)自己点検・授業分析能力
(7)誤用分析
(8)教材分析・開発
(9)教室・言語環境の設定
(10)目的・対象別日本語教育法
2.異文化間教育・コミュニケーション教育 
(1)異文化間教育・多文化教育
(2)国際・比較教育
(3)国際理解教育
(4)コミュニケーション教育
(5)異文化受容訓練
(6)言語間対照
(7)学習者の権利
3.言語教育と情報 
(1)データ処理
(2)メディア/情報技術活用能力(リテラシー)
(3)学習支援・促進者(ファシリテータ)の養成
(4)教材開発・選択
(5)知的所有権問題
(6)教育工学
5 言語一般
1.言語の構造一般
(1)言語の類型
(2)世界の諸言語
(3)一般言語学・日本語学・対照言語学
(4)理論言語学・応用言語学
2.日本語の構造 
(1)日本語の構造
(2)音声・音韻体系
(3)形態・語彙体系
(4)文法体系
(5)意味体系
(6)語用論的規範
(7)文字と表記
(8)日本語史
3.コミュニケーション能力 
(1)受容・理解能力
(2)言語運用能力
(3)社会文化能力
(4)対人関係能力
(5)異文化調整能力

と、多岐にわたる知識が求められ、勉強もゼロからだと相当大変だというのが正直なところ。

「日本語教育能力検定試験」の出題方法

試験は3部構成になっています。

試験Ⅰが午前中にあり、昼食後に試験ⅡとⅢが実施されます。

試験Ⅰは90分間で100問。すべてマークシート方式での解答です。最初20問が単純な選択式、あと80問は5問ずつに分かれていて、与えられた文章を読んで、問いに答える形式です。単純計算で1問あたり54秒ですが、考えさせられる問題もあり、時間配分に工夫が必要かもしれません。

試験Ⅱは、30分間で40問。音声を聞きながら解答を進めます。出題が終わると同時に解答時間が終了しますので、見直したり、メモして考え直す時間がありません。

音声の問題が中心になってきますので、過去問を取り組んで慣れておけば何とかなるという感覚でした。

試験Ⅲは120分間でマークシート式80問と記述式1問。マークシートの方は試験Ⅰと同じような形式です。

記述式は、今年度のテーマは「やさしい日本語」でしたが、毎年異なったテーマで出題されるので、記述式を念頭においた勉強も必要になってくると思います。ところで、これは本講座の先生に聞いたのですが、今年度から少し出題形式が変わっているそうです。今年度はキーワードが複数提示され、最低一つそのキーワードを関連付けて意見を述べる、という指示が加わっていました。

試験合格を目指すなら日本語教師養成講座

日本語教師養成講座420時間は、まさしくこの試験の範囲を網羅するものです。実技科目は現場で必要な知識がちりばめられていますので、より実践的な問題にも対応できるようになります。また、講座で学ぶ内容は最新の情報にアップデートされていますので、記述式や最新の知識を問う問題に対しても対処できます。日本語教師を目指していて、「日本語教育能力検定試験」を受験しようとお考えの方は、是非本講座の受講をご検討ください。

さて、試験結果はどうなるでしょうか。このブログでご報告がなければ、そういうことにしておいてください。では、また。

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